Who are you / vol.1 CHISATO -JPver

Who are you / vol.1 CHISATO  -JPver

who are you は、その人を知り、見つめ、ふかめていくコンテンツです。

今回はHANAからCHISATOへ、メンバー同士のインタビューです。

↓インタビューフルバージョンは、こちらから↓

https://note.com/channel3627/n/n51432d87b1aa

 

CHISATO

知性があり聡明だけれど、ユーモアも兼ね備えていて魅力的な彼女。なんと小・中学生の頃から社会の事柄に興味を持ち、新聞を読み込んで思案していたそうだ。失敗を恐れずに何事にも果敢に挑戦していく彼女の活動はアートの領域のみならず、演劇、執筆、ビジネスコンテストへの参加など多岐に渡る。またその舞台も東京に留まらず日本各地、しまいには外国と幅広い。それらの活動の根源には、社会に対して抱いた疑問や怒りがあると言う。このインタビューを通し、人一倍情に厚く、社会問題を自分事として捉え向き合っていく優しい目線を持つ彼女と出会えたことを幸運に感じた。少しでも息のしやすい社会を作っていくためにこれからも積極的に動き続けていくであろう彼女を、このコレクティブのパートナーとして、そして友人として隣で見ていたいと思う。

BY HANA


 

*インタビューダイジェスト版*

インタビュー完全版は、noteにて公開!

 

▶︎アートや文化芸術に関心を持ったきっかけは?

文章とか言葉で表現をすることが幼いときから好きで、今一番関心があるのは実は文芸です。幼い頃絵本や紙芝居を作ったり、学校で書いた作文が選ばれたり。周りから「言葉の力があるね」って言われたりして、自分は言葉の力がもしかしたらあるのかもって思うようになった。それが派生して、物語から演劇に興味を持つようになり、高校の部活で演劇をやってた。美術分野にはあまり関わってなかったけど、ずっと文化芸術に精神的に助けられてきたから、私にとってすごく大切なもの。

 

 

▶︎今の分野に入る前に、演劇だったり、あとビジネスに関する活動もしていたよね。それはいつから関心があったの?

社会のことには物心ついた時からずっと興味があって、小中の頃新聞を毎日隅から隅まで読んでたの。ビジネスは、実際に自分が何か物を作ってサービスを構築することで、直接的に世の中に働き続けて実際的に物事を動かしていくことに興味があって関心があった。

 

 

▶︎難民問題などの社会問題にも結構早くから取り組んでたよね。それはどうして?

中学生の時、欧米でテロが頻発した時期のことが印象的で影響を受けたの。日本人ジャーナリストがISによって殺された事件があった時に、私は雷を100発打たれたみたいな衝撃を受けて、「世界って繋がってるんだな」「遠くで起こってる怖い出来事は私の身に降りかかるかもしれないんだ」って思った。それで難民のことや、その時期もてはやされてたイスラム過激派原理主義といった問題にも着目するようになって「宗教とか信仰って何だろう」っていう根源的な問いと、社会で実際に起こっている事象との関連性を深めて考えたり知りたいと思うようになったのがきっかけ。始めは大学でも難民問題を研究したいと思って、研究プランを立ててた。

 

 

▶︎今違うことを勉強しているけど、何か心境の変化があったの?

「私は政治や経済、ジャーナリズムの世界で働くにはふさわしくない」って思ったの。どうしても構図的に与える側と与えられる側になることに違和感を感じてて、もっと同じ目線で当事者の人と一緒に生きたいと思った。そう考えた時に、文化芸術を通じてであれば開けるんじゃないかって考えて、文化政策を勉強するために青学に入った。それで勉強していくうちに、もっとアートの現場に入りたいと思うようになった。あくまで私は柔らかい場に立って、社会に対してアプローチしたいと考えが変化したから、大学自体もそういう場に身を置こうと考えたの。

 

 

▶︎今はアートに特化してると思うんだけど、活動をする中で、これまで演劇や国際問題に取り組んできたことは何か影響する?

美術と社会は常に相関し合っていて、お互いに影響を与えることがある。だからその関係性を常に探りたいと思っている。channelのテーマとも一致するんだけど、美術を通じて社会にどう風穴を開けられるのかみたいな、そういうことを常に考えたいと思ってるし、美術だけからの観点ではなく、あらゆる観点から見て、複眼的な目線で物事を進めたいと思う。

 

 

▶︎休学中は色んな場所を飛び回ってたくさんの現場に入ったよね。その中で得たことは何?

身も蓋もないけど、もう自分で自分の道を切り開くしかないなってこと。コロナの影響もあるかも。コロナになって大学の意義ってよくわからなくならなかった?1年半以上大学に行けなかったし。それで、もう何かや誰かに期待することを一切やめたの。でも特に休学してからは大学っていうものもないじゃない。だからよりそう思って、自分で自分の道を打ち立ててDIYしていくしかないなと強く感じたし、結構色んなものの流れに身を任せてるとおのずと道は開けてきたり、あとは行動を起こすことでしか自分の道は開けないのと、周りの輪が広がっていかないことを感じた。でも休学するって決めてから半年間こんなふうになるなんて1mmも想像してなかった。

 

 

▶︎いつも行動力いっぱいで頑張っているけど、その原動力は何?

怒り?生きてて色んなこと対して違和感を持つじゃない。周りの友人や家族が社会の状況によって「弱者」にされているのを見たときの怒りとか、友達にクィアやトランスの子がいるんだけど「自分のしたい格好ができない」って泣いて電話が来たりということが結構あって。社会に対し「なぜ?」と思って、で「ムカ!」みたいな笑。だから大きな意味で色んなことへの怒りがあると思う。行動するのは昔からです。

 

 

▶︎社会のことを昔からしっかり見て考えてきた知里ちゃんは、アートは社会にとってどんな役割があると思う?

アートはビジネスのようにものすごく大きな変動を起こせるとはあまり思ってない。でも、ビジネスや経済は一時的、流動的だと思うんだけど、アートは人間の心とか精神に訴えかけるものだし、「そもそも」の部分からアプローチできる領域で、そこで表現されるものは世代を超えて受け継がれていくようなものになるんじゃないかっていう予感がしていて。私がやりたいのは、より良く生きるために、根源的なことについてみんなで一緒に考えて、少しでも息のしやすい場所をこの地球上に作りましょうってことかな。それが芸術でなら、精神的なそもそもの面から根源的にアプローチできるんじゃないかとは思ってる。

 

 

▶︎このコレクティブは最終的にどんなふうになったらいいと思う?

みんなのものになればいいなと思うよ。「わたしたちの」コレクティブではなく、国境や思想、言語、宗教の壁を越えてみんなの共通の場となればいいなと思う。

 

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